契約書と消費税

契約書と消費税

最近暑いですよね
早くも夏バテしそうです

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ロック

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所長代理

本当に暑いですね
これでまだ夏本番ではないというのですから
8月はどのようになっていることやら・・・

我々は肌で汗をかかないから
余計きついですよね

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ロック

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所長代理

その分書類を汗で濡らすことがないのはいいですけどね

そうか・・・
人間はその心配があるのですよね

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ロック

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所長代理

所長は時々汗で書類をダメにして
作り直していますよ(笑)

それはご愁傷様ですね(笑)
そうれはそうとして
最近よく訊かれる相談があるのですが
その件についてよろしいでしょうか?

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ロック

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所長代理

はい どうぞ
どんなことを相談されるのですか?

それが契約書の金額のところを税込みで表示してある
ということなのです
それをどうしたら良いかという相談を最近よく受けます

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ロック

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所長代理

なるほど
そういえば今年の秋に消費税が増税になりそうでしたね
だからですね

はい どうもそのようです
しかもどちらからも相談をうけるのです

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ロック

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所長代理

委託側と受託側両方からですか
受託側からの話ばかりかと思いましたが

委託者側もどう取り扱うか悩んでいるようです
このまま押し切って良いものかどうかと・・・

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ロック

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所長代理

さもしい根性ですね 委託者も
そんなことをしたらダメに決まっています

そうですよね
実質上の値切りですし

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ロック

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所長代理

そうですね
ではここで問題です
では勝手に値下げをしたらどうなるでしょうか?

え?
それはダメだとは思うのですが
根拠となると・・・

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ロック

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所長代理

まず考えられるのは下請代金支払遅延等防止法
いわゆる下請法ですね
これに違反する危険性が極めて高いといえるというところでしょう

そうか!
下請法ですね!!

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ロック

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所長代理

下請法には一方的な値下げや消費税の不払い等
様々な禁止事項が設けられています
公正取引委員会に相談すれば対応してくれると思います

公正取引委員会は近年凄く頑張っていますよね
受託者の味方になってくれるでしょう
でも相手がそれほど大きくなかった場合
下請法の適用は受けないですよね?

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ロック

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所長代理

確かに資本金1000万円未満の会社同士であれば
下請法の適用からは外れます
しかしそのくらいであれば対等に話し合いが
可能な場合も多いですよね

理論上はそうかもしれませんが
実際はなかなか難しくないですか?

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ロック

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所長代理

きちんと話し合えばそうでもないでしょう
少なくとも増税分の2%は支払われるように
話ができるはずです

駄々をこねられたらどうしましょうか?

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ロック

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所長代理

増税後であれば訴訟をすることになるでしょうね
契約締結日と税の表示があれば
払っていただける可能性は高いものと思います
弁護士費用が出るかどうかは問題ですけどね

そうですよね・・・

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ロック

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所長代理

そういうところとはお付き合いを止めるのが一番です
よほどの事情がない限り
付き合う必要はないですし
関わらない方が良いです

そうですね
そのように話します

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ロック

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所長代理

それより契約書は最初から消費税抜きで作るものです
それをやらないから問題になるのです
税率の変更により支払額が変更する場合は
それを見越して税抜表示にするのが鉄則です

わかりました
ではこれを機に税抜をはじめ
契約書の見直しを提案します

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ロック

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所長代理

ぜひそのようにしてください

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