ロックが相談票を前にして唸っている。
相談された内容について、どうしようか悩んでいるようだ。
代理 ちょっといいでしょうか
ロック
所長代理
はい どうかしましたか?
実は今日のクライアントなのですが
社員のSNSの取扱いについての相談だったのです
どのような形にしたら良いか悩んでしまって・・・
ロック
所長代理
なるほど 確かに難しい問題ですね
会社としてどのように扱うべきかは
個々の会社ごとに違うとは思いますが
どの会社も野放しにはできないですからね
何らかの形での統制は必要でしょう
はい
クライアントもそこを心配していて
どのように統制すべきかとのことでした
ロック
所長代理
就業規則か情報セキュリティ規程か
基本的には後者でしょうね
ここからスタートするのが良いと思います
ありがとうございます
ではまず情報セキュリティ規程を策定するとして
どのようなことを想定したら良いでしょうか
ロック
所長代理
ロック君はどの辺が危険だと思いますか?
そこを中心に策定しましょう
いわゆるバカッター問題あたりが気になります
ローソンの事件では休業や違約金という事態にまで発展したようですが
他社でも今後起こりえる話です
そうなると会社によっては存亡の危機に晒されるかもしれません
ロック
所長代理
そうですね
SNSは情報の拡散がしやすい媒体なので
悪い話も一気に拡散します
中傷誹謗などもそうですね
はい
フェイスブックなどは職業を公にしている人も多いですし
中傷誹謗などをした場合
会社にまで問題が及ぶ危険性もあります
ここは押さえたいです
ロック
所長代理
それと風評被害的なものの他にも
情報漏洩の問題もありますよ
情報漏洩というと
写真に何か重要な情報が出ていたとか
そういうものでしょうか?
ロック
所長代理
そうです
特許出願に関する何かが写りこんだ場合
最悪特許性を否定されてしまいます
また個人情報の漏洩なども懸念されますね
金庫やサーバーの位置を特定されるのも危険です
そう考えると写真って怖いですね・・・
ロック
所長代理
写真は情報量が多いので
本人が意図した以上の情報を公開してしまう可能性が極めて高いです
より一層注意をする必要があると私は考えています
このように考えていくと
完全にやらせないようにする規則を設けたくなってしまいますね
ロック
所長代理
そうしたい気もしますね
とはいえ完全に止めろともいえないでしょう
プライベートにまで口を出すことになるので
それはそれでパワハラなどといわれそうです
プライベートですからね
個人のプライベートのことを書くことまで
会社が口を出すのですから
それはあり得ますね
ロック
所長代理
また会社が従業員のプライベートの個人情報を使って何かやろうとする経営者もいるようです
そうなると別の意味でパワハラ案件ですね
ロック
所長代理
個人も会社も情報の取扱いはまだまだです
一部知識のある人がいて
あとは・・・というのが実態でしょう
実は結構似たり寄ったりなところもあります
もしそうだとすると
規程だけでは足りないのではないでしょうか
ロック
所長代理
いいところに気がつきました
この問題は教育とセットにするのが効果的です
そこが次の段階です
なるほど 教育するのが良いですね
規則+教育でSNSを使用可とするわけですね
それでSNSはどのくらいまで認めるのがいいでしょうか
ロック
所長代理
そうですね
会社関係の記事は基本的にNGで
会社関係のことを書きたい場合は会社に許可を取る
アカウントは会社に届け出て使用する
などが考えられます
使えないわけではないけど届出制にするとともに
教育を受けて問題のある記事をあげないようにする
そして監視できる体制にするのですね
ロック
所長代理
そうです
最終的にはマネジメントシステムに落とし込むのがベストでしょう
情報セキュリティに関する規程を整備し
教育等まで含めた仕組みを構築・運用するのがお勧めです
わかりました
その線で提案してみます
ロック
所長代理
頑張ってください