先日特許権の話を聞いていて思ったのですが
特許権と著作権はかなり似ている感じがするのですが
実際のところどうなのでしょうか?
ロック
所長代理
なるほど いい質問ですね
この2つは表面的には似ている感じがします
物ではない情報材という面では同じといえるでしょう
しかし保護されるものはかなり違います
そうなのですか?
どちらも情報ですよね?
ロック
所長代理
特許権の場合 同じ情報でも発明を保護します
従ってアイディアまでも保護されることになります
一方著作権は表現を保護するものであって
アイディアまでもは保護しません
ここが大きく違います
それはつまり・・・
特許権は発明の大元を守れるけれども
著作権では無理ということですか?
ロック
所長代理
そうです
例えば某有名バトルマンガで
完全体というアイディアが出てきたとします
あー サ〇ヤ人みたいな?
確かに完全体というアイディアは
あのマンガからのように思います
いや 某国民的RPGかもしれませんがその辺からでしょう
ロック
所長代理
もっと古くにはイナズ〇ンがありますからそうともいいきれませんが
メジャーになったのはその辺でしょうね
ではそれは保護されたでしょうか?
うーん・・・そんなことないですね
むしろ影響を受けて皆が使っていますよね
今やバトルマンガの定番といっていいと思います
ロック
所長代理
そうですよね
でもこれが特許権だったらこうはいきません
似たようなものが出てきたら
多くの場合特許権侵害で訴えられます
これは一種の発明ですから
なるほど
では著作権はどういうところが権利になるのでしょうか?
ロック
所長代理
先程も話した通り「表現」です
表現を見聞きすることにより作品を認識させられる
そういうところに権利があるのです
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」
これを見ると川端康成の雪国だなというのがわかる
これを保護するのが著作権というわけですね
でも完全体=ドラゴ〇ボールではないですね
ロック
所長代理
そういうことです
逆に特許権は表現方法はあまり関係がないといえますね
そうやって比較するとかなり違いますね
だとすると著作権で知的財産を保護しようとするのは無理ですね
ロック
所長代理
はい 無理です
昔発明学会というところがそれをやろうとしていましたね
著作権で全部保護できると主張していました
しかし結果として
これは出来ませんということになりました
あ やはりやろうとした人はいるのですね
もしかしたらいるのではないかと思っていたので
それも聞いてみたかったのです
ロック
所長代理
著作権は発生主義で登録しなくても権利が発生しますし
結構お高めの審査料を取られるわけでもありません
それに全世界で権利が取得できますから
魅力がないとはいえないですからね
そう考える人はいますよ
登録料が高すぎるのでしょうか?
ロック
所長代理
いえ そうではなく
その程度の価値も生み出せないような発明は
さっさと公開してしまいなさいということでしょう
本当に必要な発明のみ権利として保護する方向なのだと思います
なるほど
しかしそうなると大企業の方が資金面で有利ですよね
ロック
所長代理
中小企業は特許出願の助成金が出る場合があるので
そちらを検討すべきでしょう
これが取れればある程度の不利は跳ね返せます
すべてはやり方次第ですか
ロック
所長代理
そういうことです